事例 | 年齢:1歳 11か月 性別:女 体重:13.6kg 身長:87cm | |
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傷害の種類 | 誤飲 | |
原因対象物 | 1 回分パックタイプ洗濯用液体洗剤 | |
臨床診断名 | 異物誤飲 | |
直接医療費 | 18,070 円 | |
発生状況 | 発生場所 | 自宅の洗面所 |
周囲の人・状況 | 5 歳になる兄と一緒に自宅の洗面所にいた。母親は別の部屋にいた。 | |
発生年月日・時刻 | 2014年5月30日 午後10時00分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
そもそも本剤は5歳の兄がテレビコマーシャルを見て気に入り、購入をせがんだため購入したばかりであった。本剤は、洗面所内の洗面台下の収納スペースに入れていたが、兄が取り出し床にばらまいていたようである。そこに児が来て口のなかに入れ、かじってしまった。泣き声に気づいた母親が見に行ったところ、手にかじったあとのある本剤を握っており、製品は3分の1ほどなくなっていた。直後から児は苦しみ出し3 回嘔吐した。最初の吐物 は泡状であり、2、3回目は夕方に摂取したと思われるゼリーが出てきた。口臭が洗剤の臭 いであったかは不明である。午後10時15分に水を150mlほど摂取させ、午後10時30分頃に日本中毒情報センターに電話して相談したところ、医療機関への受診を勧められた。 | |
治療経過と予後 | 当院に到着したときは、摂取後2時間以上が経過していた。来院時は入眠中であった。バ イタルサインは正常であり、口腔内を含む身体所見に異常は認められなかった。その後、飲水もでき、しばらく観察していても全身状態の悪化はみられなかったので、帰宅可能と判断した。受傷後、約20日後に状態を確認したが、受診当日以後、特に問題はみられていないとのことであった。 | |
Full Text | No.050 新しいタイプの洗剤(1回分パックタイプ洗濯用液体洗剤)の誤飲による中毒(事例1) | |
類似報告 | No.50 類似事例
No.50 類似事例2 No.50 類似事例3~10 |
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