事例 | 年齢:2 歳 6 か月 性別:男 体重:12.8kg 身長:90.0cm | |
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傷害の種類 | 誤嚥、窒息 | |
原因対象物 | 巨峰(直径3cm 大、種なし、皮をむいたもの) | |
臨床診断名 | 喉頭異物、陰圧性肺水腫 | |
直接医療費 | 436,880円 | |
発生状況 | 発生場所 | 自宅の食卓 |
周囲の人・状況 | 母親と一緒に巨峰を食べていた | |
発生年月日・時刻 | 2013 年8 月11 日 午後6 時40 分 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
母親が同席している食卓に座り、ブドウ(直径3cm大、皮をむいた種なし、今回がはじめて)まるごと1個を、一人で摂取していた。特に感冒症状や啼泣している様子もなかったが、突然咳き込んだ後に、泡を吹いて意識消失した。そばにいた母親が誤嚥を疑って慌てて手で掻き出そうと試みたができず、救急要請した。その後、同児を抱いて家の外に出た際、通行人にハイムリッヒ法を施行され、ブドウは一塊で排出され、直後より児は啼泣を認めた。発症後約5分の奇跡的な経過であった。 | |
治療経過と予後 | 救急車にて前医に搬送された後よりチアノーゼが出現、SpO2 の低下、傾眠傾向となったため、当院へ転院となった。当院への搬入時は意識清明で、明らかな腹腔内臓器の損傷や頭蓋内疾患は否定的であった。胸部X 線単純写真(図1)で両肺野のすりガラス状の透過性低下を認めたが、酸素投与で呼吸状態は安定し、窒息後の経過観察を目的に入院となった。第4病日、酸素需要は消失し、胸部X 線単純写真(図2)で透過性低下の改善傾向を確認し、第6病日、異物誤嚥に対する予防指導を行い退院とした。本症例は、ブドウの誤嚥による上気道閉塞の解除後、陰圧性肺水腫を合併したと診断した。その後、後遺症もなく発達も正常に経過している。 | |
Full Text | No.049 ブドウの誤嚥による窒息(事例1) | |
Follow-up報告 | No.49 類似事例1・2
No.49 類似事例3 No.49 類似事例4 |
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類似報告 | No.49 類似事例5
No.49 類似事例6 |
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