事例 | 年齢:0歳 6か月 性別:女 体重:6.7kg 身長:63cm | |
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傷害の種類 | 電撃傷(熱傷) | |
原因対象物 | ヘアアイロン | |
臨床診断名 | 口腔内電撃傷 | |
直接医療費 | 338,340円 | |
発生状況 | 発生場所 | 自宅居間 |
周囲の人・状況 | 隣室に母がいる状態で、3歳と5歳の姉と患児の3人で居間にいた. | |
発生年月日・時刻 | 2015 年6 月29 日 午前8 時頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
午前8 時頃、居間に3歳と5歳の姉と共に入室していた.1m程の高さの棚の上にヘアアイ ロンの本体があり、ヘアアイロンの電源コードは床にあった延長コードに接続されていた.家族が目を離したすきにヘアアイロンの電源コードを患児が引っ張り、ヘアアイロンが床に落下した.その衝撃で通常は着脱できない本体と電源コードの接続部が破損し、コネク ター内部が露出する状態となった(図内矢印).同部位を患児が口に咥えている所を5歳の姉が目撃した.姉の通報により両親が口腔内病変に気づき、救急受診した. | |
治療経過と予後 | 救急外来を受診し、右頬粘膜、右上顎部、舌右外側部に白色潰瘍病変を認めたため現病歴と合わせて口腔内電撃傷と診断した.全身状態は良好であり、心電図異常や尿検査上の異常所見は認めなかったが、血液検査でCK 517IU/L と上昇を認めた.モニタリングなどを 含めた観察が必要と考えられ入院加療となった.入院後も全身状態は良好であり、口腔内病変も増悪なく経過した.CKも入院翌日以降減少傾向にあり、数日以内には正常範囲となり、増悪なく経過したため退院となった.その後は外来でフォローを行い、口腔内病変の肉芽形成を確認の上、フォロー終了とした. | |
Full Text | No.042 ヘアアイロンの電源コードによる口腔内電撃傷 | |
類似報告 | No.42 類似事例 |
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