事例 | 年齢:5歳 10か月 性別:女 体重:17kg 身長:110cm | |
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傷害の種類 | 転倒による顔面挫傷および歯牙損傷 | |
原因対象物 | キックスクーター | |
臨床診断名 | 顔面・口腔多発性外傷(顔面打撲傷、鼻部挫創、口唇挫創、口腔粘膜挫創、上唇小帯裂創、歯牙損傷) | |
直接医療費 | 81,320円(外来医療費) | |
発生状況 | 発生場所 | 友人宅のガレージ前 |
周囲の人・状況 | 友人と一緒に子どもたちだけでキックスクーターで遊んでいた. | |
発生年月日・時刻 | 2012年8月10日 午後3時00分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
午後3時頃に、友人と一緒に子どもたちだけで友人宅のガレージ内でキックスクーターに乗って遊んでいた.周囲に大人はいなかった.キックスクーターで走行中に側溝(グレーチング)に前輪がひっかかり、前につんのめって顔から地面に転倒した.友人の母親からの連絡で現場にかけつけた母親とともに救急車で来院した. | |
治療経過と予後 | 受診時、意識は清明でバイタルサインは安定していた.鼻部挫創、頬部打撲傷、上下唇に打撲傷・挫創を認め、口腔内は上唇小帯裂傷、上顎歯肉裂傷、複数の歯で歯牙動揺、亜脱臼、脱臼を認めた.頭部・顔面CTで頭蓋内出血や頭蓋骨・顔面骨の明らかな骨折は認めなかった.顔面の傷については縫合処置を要さず、創部洗浄の上、創傷被覆材で被覆し、外来通院とした.口腔内については、歯科にて動揺歯・亜脱臼歯の整復および隣接歯と固定の上、歯科外来にて通院治療を行った.歯科への再診時(9月13日)に、歯牙動揺が著しく新たにレントゲンで歯根破折が確認された1歯を局所麻酔下に抜歯した.9月20日には、今後、歯牙変色、後続永久歯の変形、変色などを認める可能性があることを説明の上、終診となった.8月10日から9月20日のあいだの外来通院は9日間であった. | |
Full Text | No.038 キックスクーターによる顔面外傷 | |
類似報告 | No.38 類似事例1 |
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