事例 | 年齢:3歳 0か月 性別:女 体重:体格は年齢相当 | |
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傷害の種類 | 指の切断 | |
原因対象物 | ベビーカー | |
臨床診断名 | 左第5指先端部切断 | |
直接医療費 | ||
発生状況 | 発生場所 | 保育所 |
周囲の人・状況 | 父親が保育所に迎えに行き、帰る準備をしていた.使用していたベビーカーは2008年4月に購入されたものであった. | |
発生年月日・時刻 | 2011年4月20日 午後6時30分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
折りたたんであるベビーカーを開こうとした.開ききったと思っていた状態で、事故が発生した部位(写真1、図1)に子どもが手をかけて座ろうとした.ベビーカーに体重がかかり、シートが沈んだので慌ててブレーキペダルを踏んでロックしようとした.その際に指が挟まった状態でロックをかけてしまった. | |
治療経過と予後 | 子どもの左第5指が完全に挟まっていたため、ロックを解除して指を引き出した.第5指先端部が3mmほど欠損していた(写真2).爪は3/4残っていた.骨の損傷は認められなかった.当院に搬送され、創処置のみ行って帰宅した.5月23日の時点では、患部はほぼ上皮化しており、指の動きに問題はなかった.父親によると、「ベビーカーの会社から指はさみ予防のためのカバーはもらっていないし、配布されていることも知らなかった.情報はなかった.」とのことであった.後日、父親は「今でも、同じタイプのベビーカーをカバー無しで使用している人をよく見かける.つい、危ないですよと声をかけたくなる」と言っていた. | |
Full Text | No.026 ベビーカーによる手指切断 | |
類似報告 | No.26・No.46 類似事例
No.26 類似事例4~7 No.26 類似事例8 |
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