事例 | 年齢:0歳 7か月 性別:男 | |
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傷害の種類 | 溺水 | |
原因対象物 | 浴槽用浮き輪 | |
臨床診断名 | 呼吸停止 | |
直接医療費 | ||
発生状況 | 発生場所 | 自宅の浴槽内 |
周囲の人・状況 | 母親と一緒に入浴していた | |
発生年月日・時刻 | 2009年3月15日 午後9時15分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
浴槽内で、子どもを座面つきの浮き輪に座らせていた.母親が洗髪のため2~3分間目を離したところ、浴槽内でうつ伏せになって浮かんでいた.直ちに抱き上げたがぐったりとして泣かず、顔面は蒼白であった.21時23分に救急車を要請した.救急隊による電話の指示で心肺蘇生を開始し、その後泣き出したが、閉眼のまま体に力が入っていた. | |
治療経過と予後 | 午後9時54分に当院に到着した.入院時、体重は9.0kg、体温は36.0℃、脈拍は120/分、呼吸数は40/分、血圧は100/55であった.閉眼状態で、唸っていた.呼吸音は清で、外眼瞼に点状出血斑がみられたが、外傷痕はなかった.来院時に強直性痙攣が出現し、ジアゼパムの静注でいったん収まった.入院してマンニトール、ミダゾラム、抗菌薬の投与を行ったが痙攣が遷延し、意識レベルもJCS-200から回復せず、脳低温療法の適応が考えられたため、入院2時間後に大学病院へ転院となった.転院後、低酸素性脳症による意識障害と考え軽度低体温療法が行われた.入院4日目の頭部CTに脳浮腫はなく、7日目に復温を完了した.リハビリを行い、食事摂取、座位、つかまり立ちまで可能となった.脳波は正常睡眠徐波、頭部MRIでわずかな萎縮性変化を認めた.4月15日、自宅への退院となった. | |
Full Text | No.018 解決したはずの浴槽用浮き輪による溺水(2009年3月、10月の2例)(事例1) | |
Follow-up報告 | Follow-up報告 No.4
No.4・No.18 類似事例 |
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類似報告 | No.4・No.18 類似事例2
No.4・No.18 類似事例3 No.4・No.18 類似事例4 |
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