事例 | 年齢:8歳 性別:女 | |
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傷害の種類 | 舌のうっ血と腫脹 | |
原因対象物 | ラムネ瓶 | |
臨床診断名 | 舌外傷 | |
直接医療費 | ||
発生状況 | 発生場所 | 自宅の居間 |
周囲の人・状況 | お祭りの縁日で買ったラムネを自宅に持ち帰り、リビングで一人で飲んでいた. | |
発生年月日・時刻 | 8月31日午前10時頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
ラムネを飲み終え、舌を飲み口に付けて中の空気を吸い続けたところ、ビンに舌が吸着した.これが面白くて吸い続けたところ、気がつくと舌がビンから抜けなくなった.母親に知らせ、1時間余り悪戦苦闘したが抜けないため、当院救急外来を受診した.舌が抜けなくなって約1時間後の受診であった. | |
治療経過と予後 | 来院時、意識は清明、顔色も良好であった.バイタルサインでは、体温は36.9℃、心拍数は113回/分、呼吸数は22回/分、SpO2は99%であった.舌が瓶の口から2~3cm中に入っている状態であった(写真1).まずはじめに、ビンと舌のあいだにゾンデを挿入し、ビンの中の陰圧の解除を試みた.それでも舌が抜けないため、サーフロを挿入してシリンジから空気を注入し陽圧となるよう試みた.しかし、うまくいかず、さらにもう一本ゾンデを挿入し、キシロカインゼリーを注入してねじりながら引き抜いて(写真2)、抜去に成功した.処置時間は計15分を要した.抜去後の舌の先端部には、発赤、腫脹、内出血が認められた(写真3).耳鼻科医にも診察を依頼し、経過観察でよいというコメントがあり、帰宅した. | |
Full Text | No.017 ラムネ瓶の口による舌外傷 |
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