事例 | 年齢:12 歳 5 か月 性別:男児 体重:39 kg 身長:139.8 cm | |
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傷害の種類 | 刺傷 | |
原因対象物 | ミシン針 | |
臨床診断名 | 右示指末節骨貫通創 | |
直接医療費 | 外来42,200 円 入院205,030 円 | |
発生状況 | 発生場所 | 小学校の家庭科教室 |
周囲の人・状況 | 家庭科実習の授業後.学校教諭が一人教室内にいたが,そばにはいなかった.その他に数名の生徒が他の机に離れて座っていた.本児は家庭科の授業以外でのミシンの使用経験はなかった.電動ミシンの針は定期的に確認していたが最終交換日時は不明. | |
発生年月日・時刻 | 2019 年3 月X 日(月) 午前11 時00 分 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
本児が電動ミシンでトートバックを作製中に,右示指の爪上からミシン針が刺さった.針は貫通していなかったが,刺さった状態であった.容易に針が抜けず,学校教諭と医療機関の救急外来を受診した. | |
治療経過と予後 | 受診時,バイタルサインの異常はなく示指以外の外傷は認めなかった.単純X線写真ではミシン針は歪曲し皮下に残存していた(図4).整形外科医による判断のもと,同日入院し,全身麻酔下で透視下に異物摘出術を行った.術後経過は良好であり,入院翌日に退院した.術後は整形外科外来に通院を継続している.術後のX線検査で末節骨の欠損像を認めているが,術後1年の時点では特に後遺症なく経過している. | |
Full Text | No.101 ミシン針による指刺創(事例2) |
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