事例 | 年齢:7歳 5か月 性別:男児 体重:26 kg 身長:119 cm | |
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傷害の種類 | 転倒,骨折 | |
原因対象物 | キャスターボード.2018年頃,姉のために新規購入したもの.本児は今回初めて使用した | |
臨床診断名 | 左脛骨腓骨骨折 | |
直接医療費 | 37,240円 | |
発生状況 | 発生場所 | 公園内の舗装された緩やかな下り坂の歩道(路面は平坦).本児がこの歩道を通ったのは初めて.特に禁止されている遊びはなかった |
周囲の人・状況 | 母,母方祖母,9歳の姉,本児の4人で上記歩道を移動していた.本児のみキャスターボードに乗り,他の家人は本児の50 mほど後方を歩いていた.特に混雑はしていなかった.本児の服装は長袖,長ズボン.ヘルメットや四肢の保護具は着用していなかった. | |
発生年月日・時刻 | 2020年4月X日(水) 午後0時00分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
上記歩道を,体の左側を前にしてキャスターボードに乗り,およそ10km/h程の速度で下っていたところ,バランスを崩して後方へ倒れそうになった.まず左足を地面につき,その後体幹をひねるような形で後方へ転倒し,臀部から地面に着地した.転倒の瞬間を家人は全員目撃していた.直後から本児は左下腿の疼痛を訴え,立位は困難であった.母に背負われて移動し,自家用車で医療機関を受診した. | |
治療経過と予後 | 受診時,意識は清明であり,バイタルサインに異常はなかった.左下腿に腫脹と疼痛を認めたが,神経障害や血流障害を示唆する所見はなかった.患肢以外に外傷はなかった.単純X線写真で,左脛骨骨幹部および左腓骨近位骨幹端に骨折を認めた(図3).受診当日はシーネ固定を行い,免荷を指示され帰宅した.2日後の整形外科外来でギプス固定へ変更された.以降,整形外科外来で通院を継続しており,転位の進行等なく経過している. | |
Full Text | No.102 キャスターボード使用中の転倒による外傷(事例3) | |
類似報告 | No.102 類似事例1
No.102 類似事例2 No.102 類似事例3 |
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