事例 | 年齢:6歳 9か月 性別:男児 体重:19 kg 身長:120 cm | |
---|---|---|
傷害の種類 | 転倒,骨折 | |
原因対象物 | キャスターボード,受傷の3週間ほど前に本人用に新規購入したもの2日に1回の頻度で使用していた | |
臨床診断名 | 左上腕骨顆上骨折 | |
直接医療費 | 44,490円 | |
発生状況 | 発生場所 | 自宅マンション前の広場のスロープ(5 mほどの幅),地面はタイル 本児にとっては,よく遊んでいる馴染みの場所であり,キャスターボードの使用は禁止されていない |
周囲の人・状況 | 本児ひとりで遊んでいた.当時は晴れており,路面は乾いていた | |
発生年月日・時刻 | 2020年4月X日(日) 午後2時30分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
体の左側を前にしてキャスターボードに乗っていたところ,側溝の蓋に車輪(前輪・後輪の別は不明)がかかったところでバランスを崩して転倒し,左手掌を地面についた.側溝の鋼製の蓋が数cm上に浮き上がった状態になっており,その段差に車輪がとられたようである.スピードはあまり出ておらず,ヘルメットと四肢の保護具は着用していた.受傷後から左肘痛を自覚していた.歩いて自宅に帰宅し,父に左肘痛を訴えた.左肘に痛みと腫脹を認めたため,父同伴で救急外来を受診した. | |
治療経過と予後 | 受診時のバイタルサインは正常であり,患肢以外に外傷はなかった.左上腕遠位部の背側に腫脹と圧痛を認めたが,神経障害や血流障害を示唆する所見はなかった.単純X線写真で左上腕骨の遠位端部にposteriorfat-padsignを認め(図1),左上腕骨顆上骨折(Gartland分類I型)と診断した.同日,救急外来で長上肢ギプス固定を行った.以降,整形外科外来に通院を継続しており,合併症の出現なく経過している. | |
Full Text | No.102 キャスターボード使用中の転倒による外傷(事例1) | |
類似報告 | No.102 類似事例1
No.102 類似事例2 No.102 類似事例3 |
PDFをご覧になる際は、Adobe® Reader™をご利用ください。