事例 | 年齢:1歳 性別:女 | |
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傷害の種類 | 誤飲 | |
原因対象物 | カルピスサワーエタノール12g(約1g/kg相当)含有(店によると) | |
臨床診断名 | 急性アルコール中毒 | |
直接医療費 | ||
発生状況 | 発生場所 | 焼肉店(食事中) |
周囲の人・状況 | 両親、店員 | |
発生年月日・時刻 | 19時45分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
普段、両親は児に清涼飲料を飲ませておらず、外食の時のみ特別に許可していた.児にカルピスソーダを注文した所、店員が誤ってカルピスサワーを運んで来て、両親、児とも気付かず一気のみした.顔面紅潮、歩行時ふらつき、興奮を認め、20時20分に当院に救急搬送された. | |
治療経過と予後 | 病院に到着時の体温は36.7℃、SpO2 100%(room air)、HR 150/分、体重12kgであった.誤飲後1時間以内であり、念のため温生食にて胃洗浄(1、000ml)を行った.一般検血、血液生化学、血糖には明らかな異常を認めず、静脈血ガスはBase excessがマイナス5.7と低く、乳酸が48mg/dlと高かった.1号液400mlを2時間点滴静注の後、3号液50ml/時間の維持輸液で経過観察したが、処置後のバイタルサインは安定し、痙攣などは認めなかった.翌朝には意識清明、歩行正常であり、全身の診察所見にも異常を認めないため退院とした. | |
Full Text | No.012 アルコール飲料の誤飲による中毒 |
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