各種活動

 

「原因不明の小児急性肝炎に関する第2回全国実態調査および病原体検索の研究」への調査協力のお願い

対象症例の入院日を2024年3月31日までに延長いたしました(2023年7月13日)

■「原因不明の小児急性肝炎に関する第2回全国実態調査および病原体検索の研究」の概要
 2022年、欧米における原因不明の小児急性肝炎増加の報告を受け、国内での原因不明の小児急性肝炎の発生状況を調査し、新型コロナウイルス感染症発生前から現在に至るまでの過去6年間の症例数を明らかにするため、2017年1月1日から2022年6月30日までの期間の入院症例について「原因不明の小児急性肝炎に関する全国実態調査(一次調査、二次調査)」を実施しております。また、第1回の全国実態調査と平行し、2022年7月1日以降を対象期間とする「原因不明の小児急性肝炎に関する第2回全国実態調査および病原体検索の研究」(以下、本調査)を実施しております。
 原因不明の小児急性肝炎症例から、高レベルのアデノ随伴ウイルス2型(AAV2)DNAが検出されたという論文(Zennezini Chiozzi R,et al. Genomic investigations of unexplained acute hepatitis in children. Nature. Mar 30:1-13. doi: 10.1038/s41586-023-06003-w. Online ahead of print.)が発表されたことから、国内症例でもAAV2に関する検討が必要と考えられます。臨床検体が保管されている症例でないと病原体に関する検討ができず、対象症例の入院日が2023年3月31日まででは十分ではないため、対象症例の入院日を2024年3月31日まで延長し、研究期間を延長いたしました。
 本調査は、臨床情報の収集、臨床検体の収集と病原体検索、残余臨床検体のRIBINDへの移譲の3つの項目を目的とした調査・研究です。
  引き続き調査へのご協力をお願いします。
 
■症例の定義
 本調査では、2022年7月1日から2024年3月31日までの期間に入院し、次の定義を満たした症例を対象とし、臨床情報の収集および病原体検索のための検体収集を目的としています。なお、【登録症例の定義】にありますように、アデノウイルス、新型コロナウイルスが検出されている、もしくは、先行感染として考えられる急性肝炎は対象に含みます。
 【症例定義:次の4項目をすべて満たす原因不明の急性肝炎*】
①16歳以下
②入院症例
③ASTあるいはALT 500 U/Lを超える
④A~E型肝炎が否定される
*明らかに薬剤性肝炎、血液腫瘍性疾患、代謝性疾患、循環器疾患によるもので、「原因不明の急性肝炎」から除外できるものは調査対象に含めない。アデノウイルス、SARS-CoV-2が検出されている急性肝炎は含む。
 
 誠に恐縮に存じますが、臨床情報の提供に同意いただける症例、および残余検体(全血・血清、便、咽頭ぬぐい液、肝組織など)があり、病原体検索のための検体提供に同意いただける症例がおられましたら、「原因不明の小児急性肝炎の担当医師登録窓口」よりご登録ください。「原因不明の小児急性肝炎に関する第2回全国実態調査および病原体検索の研究」事務局より、臨床情報調査票や検体送付の手順書、説明・同意書などをお送りいたします。
 その際にご案内する「臨床情報の収集」、「臨床検体の収集と病原体検索」、「残余臨床検体のRIBINDへの移譲」のそれぞれについて、患者およびその家族に対し、「説明文書ならびに同意書(インフォームドコンセントおよびアセント)」を用いて、文書による説明と同意の取得をお願いします。
臨床情報調査票にご入力いただき、同封したレターパックにて日本小児科学会事務局(〒112-0004 東京都文京区後楽1丁目1番5号 水道橋外堀通ビル4階)まで送付ください。あるいは、パスワードを付けて、日本小児科学会事務局(jps_wakuchin@jpeds.or.jp)に電子媒体でお送りいただいても結構です。
 
■本調査資料一式
 本研究の研究計画書や、ご利用いただく書類については、以下からご確認ください。
 
資料1 急性肝炎対応指針
資料2 登録医療機関への調査協力依頼
資料3 臨床情報調査票送付と臨床検体送付の手順
資料4 説明文章ならびに同意書「本研究にご協力いただきたいお子さんの保護者の方へ」
資料5 説明書ならびに同意書(アセント)「研究(けんきゅう)のせつめい」
資料6 臨床情報調査票
資料7 担当医師への調査協力依頼
資料8 同意撤回書
資料9 研究計画書
資料10 審査結果通知書
 

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