生後5~6か月頃 (離乳食初期) |
離乳食を飲み込むだけで、舌や歯ぐきで噛んだりつぶしたりすることはできません。 |
生後7~8か月頃 (離乳中期) |
舌でつぶせる固さのものが食べられます。 |
生後9~11 か月頃 (離乳後期) |
歯ぐきでつぶせる固さのものが食べられます。 |
生後12~18か月頃 (離乳完了期) |
前歯で噛み切って歯ぐきで噛める固さのものが食べられるようになります。 |
1歳半以降 | 前歯が生えそろい、奥歯も生え、手づかみで盛んに食べるようになります。前歯での適量のかじり取りや奥歯でのすりつぶしができるようになります。 |
3 歳頃 | 乳歯が完成し、ものをすりつぶすことができるようになりますが、噛む力は大人と比べて弱いと言われています。固いものはうまく噛むことができませんので、丸飲みすることにより、窒息につながる可能性があります。 |
食品の形態、特性 | 食材 | 予防・注意点 | |
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丸いもの・つるっとしたもの | 弾力あり |
プチトマト、ブドウ、さくらんぼ、うずらの卵、球形のチーズ、カップゼリー、ソーセージ、こんにゃく
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・1/4カットにして小さくする
・カップゼリーは上向きに吸い込むため誤って気道に食べ物などが入りやすい。また、凍らせたり、こんにゃく入りゼリーになると、更に窒息の危険がある。
・ソーセージは縦半分に切る
・こんにゃくは使用しない
・1㎝に切った糸こんにゃくを使用
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粘着性が高い | 白玉団子 | つるっとしていて、噛む前に誤嚥するので注意 | |
固い | あめ、ピーナッツなどの豆類、ラムネ | 4歳以上になってから | |
粘着性が高く、唾液を吸収して飲み込みづらいもの
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餅、ごはん、パン類、焼き芋、カステラ、せんべい |
・水分を摂ってのどを潤してから食べる
・一口量を守って詰め込まない
・良く噛む
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固く噛み切りにくいもの
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エビ、貝類 | 2歳以上になってから | |
リンゴ、イカ、肉類、生のにんじん、棒状のセロリ、水菜
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・小さくする
・水菜は1-1.5㎝に切る
・イカは小さく切って加熱すると更に固くなるので注意
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弾力があり噛み切りにくいもの | きのこ類(えのき、しめじ、まいたけ、エリンギなど) | 1cm程度に切る | |
グミ |
・4歳以上になってから
・口に入れるのは1個ずつにする
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唾液を吸収して飲み込みづらいもの | 噛みちぎりにくい | のり | 刻みのりを、かける前にもみほぐしておく |
鶏ひき肉のそぼろ煮 | 豚肉との合いびき肉で使用する。または片栗粉でとろみをつける | ||
ゆで卵 |
細かくして、何かと混ぜる
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煮魚 | 味を染み込ませ、やわらかくしっかり煮込む |
1歳未満の乳児 | すぐに救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげ、子どもの背中の肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩いて詰まった食品を吐き出させます(背部叩打法)。 |
1歳以上の子ども |
腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)を行ないます。子どもの背中側から救護者の両手を回し、みぞおちの前で両手を組んで勢い良く両手を絞ってぎゅっと押すことで、詰まっていた食品を吐き出させます。
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【注意】口の奥まで無理に指を入れ込まないでください。
1歳未満の乳児 | 離胸部突き上げ法と背部叩打法を組み合わせます。 |
1 歳以上の子ども | 腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)・胸部突き上げ法・背部叩打法を組み合わせて、それぞれ各5〜6回を1サイクルとして繰り返します。 |