2024年5月22日
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
日本におけるRSウイルス感染症に対する抗体製剤・ワクチンの使用に関する
コンセンサスガイドライン検討ワーキンググループ
抗RSウイルスヒトモノクローナル抗体製剤「ニルセビマブ(Nirsevimab:商品名 ベイフォータス筋注50 mgシリンジ、同筋注100 mgシリンジ)、一般名 筋肉内注射用ニルセビマブ(遺伝子組換え)製剤」はRSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)に対する長期間作用型のヒトIgG1モノクローナル抗体であります。わが国でも2024年3月26日に薬機法に基づいて製造販売承認がなされ、同年5月22日から現場での実際の使用が可能となっています。本剤の投与に際しては、本剤添付文書上の〈5. 効能又は効果に関連する注意〉に「学会等から提唱されているガイドライン等を参考とし、個々の症例ごとに本剤の適用を考慮すること」と記載されており、今回、日本小児科学会が関連学会の協力のもと、「日本におけるRSウイルス感染症に対する抗体製剤・ワクチンの使用に関するコンセンサスガイドライン検討ワーキンググループ(以下、WG)」を設置しシステマティックレビューを実施できるだけの科学的根拠が十分にないことを前提に、関連各学会と協議の上で可能な限り最新のエビデンスを取り入れ、現在の医療状況を反映したコンセンサスに基づく「日本におけるニルセビマブの使用に関するコンセンサスガイドライン」をまとめました。
また、ニルセビマブの投与に関連するQ&Aを記します。