各種活動

 

抗菌薬適正使用に関する日本小児科学会の考え方

2020年2月25日

日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会

 2017年に厚生労働省において薬剤耐性対策に関する包括的な取組について議論がなされ、厚生科学審議会感染症部会薬剤耐性(AMR)小委員会において、「抗微生物薬適正使用の手引き」が作成され、学童期以降の小児と成人を対象とした感染症の治療指針が示されました。

 その後、2019年12月に3か月以降の乳幼児の治療方針を示した第二版が提示されましたので、掲載いたします。

抗微生物薬適正使用の手引き第二版(厚生労働省健康局結核感染症課)


2017年7月

日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会

 抗菌薬適正使用とは、適正に感染症診断を行い、その感染症に対して抗菌薬が必要な場合は、適正な「抗菌薬」を選択し、適正な「量」で適正な「期間」治療を行うことを言います。しかしながら、抗菌薬の不適正使用により、薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国内外で大きな問題となっています。

 2015年5月の世界保健総会では、薬剤耐性(Antimicrobial Resistance: AMR)に関するグローバル・アクション・プランが採択され、加盟国は2年以内に薬剤耐性に関する国家行動計画を策定することを求められました。

 これらの背景のもと、厚生労働省において薬剤耐性対策に関する包括的な取組について議論がなされ、厚生科学審議会感染症部会薬剤耐性(AMR)小委員会において、「抗微生物薬適正使用の手引き」が作成されました。 

 日本小児科学会は、この手引きや日本小児科学会の分科会である日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会が作成している「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017」等を参考に「小児に対する抗菌薬適正使用」について関係者と協力し、必要に応じて効果的な対策を策定し推進していくことが必要と考えます。

 

抗微生物薬適正使用の手引き
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(概要)
URL: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html

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