事例 | 年齢:3歳 9か月 性別:男 | |
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傷害の種類 | 喉頭異物による窒息 | |
原因対象物 | 直径3.5cmのスーパーボール(製造業者、製造年は不明)(写真参照) | |
臨床診断名 | 低酸素性脳症 | |
直接医療費 | ||
発生状況 | 発生場所 | 自宅の居間 |
周囲の人・状況 | 母親、兄(7歳)、妹(1歳) | |
発生年月日・時刻 | 10月29日午後6時17分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
口の中にスーパーボールを2つ入れて遊んでいた.たまたま気づいた母親が「危ないのでボールを口から出しなさい」と叱ったところ、驚いて2つのうちの1つを吸い込み窒息状態となった.残りの1つは口の外へ出した.母親が口の中に指を入れて摘出しようとしたが取り出せず、救急隊を要請した.午後6時54分(窒息から37分後)、喉頭にスーパーボールが詰まった状態で当院に搬入された. | |
治療経過と予後 | 救命救急センターで喉頭に詰まったスーパーボールをマギール鉗子にて摘出した.その後、挿管、心マッサージを施行したところ、蘇生開始後20分で心拍は再開したが、自発呼吸は認めなかった.肺出血を認めたため、サーファクタント洗浄および補充療法を施行した.入院直後の脳波は平坦であり、頭部単純CTでは脳室の構造も失われ、脳全体がlow densityを呈していた.その後も意識の回復はみられず、自発呼吸が無いため人工呼吸管理を継続したが6か月後に死亡した. | |
Full Text | No.003 スーパーボールの誤飲による窒息 | |
類似報告 | No.3・No.11 類似事例1・2・3
No.3・No.11 類似事例4 |
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