ガイドライン・提言

 

小児科専門医研修施設におけるMRI検査時鎮静の現状

 日本小児科学会医療安全委員会では、日本小児科学会研修施設を対象に小児MRI 検査時の鎮静についてWeb 方式によるアンケート調査を行い、その結果をまとめましたので報告いたします。

小児科専門医研修施設におけるMRI検査時鎮静の現状

要旨

 MRI 検査時の鎮静に関する共同提言(以下共同提言)の改訂に反映させることを目的とし、日本小児科学会研修施設を対象に小児MRI 検査時の鎮静についてWeb 方式によるアンケート調査を行った。515 施設中341 施設から回答(回答率66%)を得た。施設規模は小児科専門医数4名以下27%、5~9 名39%、10 名以上35% であった。鎮静下のMRI 検査を原則外来で行っていた施設は56%、11% は全例入院で対応していた。鎮静に用いる主な薬剤はトリクロホスナトリウム、抱水クロラール、バルビツール酸系の順に多かった。経口摂取制限は2-4-6 ルール43%、自施設で定めた時間で制限している施設は17%、34% は原則制限をしていなかった。患者の監視に専念する人員を配置している施設は67% であり、監視方法は目視87%、SpO2 モニター84%、カプノメーター7% であった。帰宅の許可基準を設定している施設は63%、帰宅させる場合に覚醒確認を行っている施設は82% であった。過去2 年間に有害事象を経験している施設は25%(低酸素血症22%、呼吸停止7%、徐脈2%、心停止0.6%)であった。
 MRI 検査時の鎮静に対する管理体制は共同提言以降改善されている傾向がみられたが、人的資源の問題は解決困難であることが確認された。今回のアンケートによって得られた結果を集約し、より安全な鎮静を目標に現場の医療に則した共同提言を改訂する予定である。

 

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