ガイドライン・提言

「茶のしずく石鹸」使用によるアレルギーについて

2011年12月
日本小児科学会会長 五十嵐 隆

 石鹸やシャンプー・その他の化粧品に含まれる成分に対するアレルギーにより、使用後にじんましんや皮膚炎を発症することは、これまでにも報告されています。今回、「茶のしずく石鹸」に含まれる加水分解小麦が皮膚から吸収され、小麦アレルギーによるアナフラキシーをはじめとする食物アレルギーと同様の症状を発症する例が多数報告されました。その中には、小児例も見られます。
 今後日本小児科学会会員は小麦によるアレルギー患者を診察される際に、加水分解小麦を含む石鹸や化粧品などの外用の医薬部外品が使用されていなかったかを伺い、原因の早期発見・治療・予防に努めてください。
 なお、加水分解小麦含有の「茶のしずく石鹸」を使用することにより発症する小麦アレルギーに関する情報は、診療可能な施設情報も含め、アレルギー情報センター(http://www.allergy.go.jp/allergy/flour/index.html)の「小麦アレルギーに関する情報センターWebサイト」に掲載されています。

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