ガイドライン・提言

子ども虐待診療の手引き改訂第3版

(2014.3 改訂第2版)
(2022.3 改訂第3版)
 
 2007年に第一線の小児科医の先生方が、日常診療で子ども虐待状況に遭遇されたときに、身近において手軽に活用していただけるものとして、「子ども虐待診療の手引き」第1版が作成され、2014年に一部追加、修正が行われ第2版が作成されました。
 子ども虐待は年々増加の一途たどる中で、虐待死の報道も後を絶ちません。子ども虐待対応だけでなく、子ども虐待の予防についても私たち小児科医は関わっていくことが求められています。そのような中で、求められる虐待医学的な知識も増えてきており、今回大幅な内容の見直しを行い、改訂版として第3版を作成いたしました。
 先生方の日常の診療で、少しでも参考にしていただけましたら幸いです。
 
公益社団法人日本小児科学会
こどもの生活環境改善委員会
 
全文PDF(改訂第3版)
 
目次
第1章 概論
1. 子ども虐待とは
2. 子ども虐待への対応に関する法律
3. 子どもの権利とアドボカシー
 
第2章 虐待を疑う
4. 身体的虐待を疑うとき
4-1 乳幼児の頭部外傷
4-2 皮膚の損傷
4-3 熱傷
4-4 耳鼻咽喉頭・口腔の損傷
4-5 内臓の損傷
4-6 骨折
4-7 Medical Child Abuse
   ( いわゆる代理によるミュンヒハウゼン症候群を含む)
5. ネグレクト
5-1 医療ネグレクト
5-2 Failure to thrive
6. 心理的虐待
7. 性虐待
8. 発達・行動から虐待を疑う
9. 虐待している保護者の特徴
10.救急医療における子ども虐待の認識と連携
11.保育所・幼稚園・子ども園・学校健診における虐待への気づき
12.乳幼児健診における虐待への気づき
 
第3章 虐待に対応する
13.問診
14.身体診察
15.検体検査
15-1 眼科検査
15-2 放射線検査
15-3 頭部CT & MRI における注意点
16.診療録への記録
17.院内初期対応の流れ
17-1 通告と告知
17-2 家族対応
17-3 通告後に医療機関の担うべき役割
 
第4章 地域連携
18.子ども虐待対応の地域ネットワーク
19.子ども虐待対応院内組織
 
第5章 虐待の予防 他
20.子ども虐待の予防における医療機関の役割
21.体罰とその予防
22.子ども虐待の長期予後
23.社会的養護
24.チャイルド・デス・レビュー
25.重大事例検証

Acrobat Reader ダウンロード PDFをご覧になる際は、Adobe® Reader™をご利用ください。

ページの先頭へ戻る