ガイドライン・提言

 

2021年1月31日

子どもおよび子どもにかかわる業務従事者のマスク着用の考え方

要旨

・子ども(特に2歳未満や障害のある場合)のマスク着用には、誤嚥や窒息などの危険性があるため注意が必要です。
・子どもへの感染を防ぐために、子どもにかかわる業務従事者は、マスクやその他の防護具の使用方法を正しく理解しましょう。

1)マスク着用の考え方

 マスク着用により誤嚥や窒息の危険性がある子ども(特に2歳未満や障害のある場合)は、自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難な場合があります。また、正しくマスクを着用することができないと、期待した通りの感染予防効果が得られないこともあります。
 子ども(特に2歳未満や障害のある場合)のマスク着用では以下のような危険性が考えられます。

  • 呼吸が苦しくなり、窒息する可能性がある。
  • 嘔吐した場合に、窒息する可能性がある。
  • 熱がこもり、熱中症になる可能性が高まる。
  • 顔色、呼吸の状態などが観察しにくいため、体調異変の発見が遅れる。

 子どもがマスクを着用する場合は、いかなる年齢・状態であっても、保護者や、子どもにかかわる業務従事者(保育士、教職員など)が上記について注意し、慎重に見守る必要があります。危険があると思われる子どもへのマスク着用は、状況に合わせて対応しましょう。業務従事者が処置や介助を行う等感染のリスクが高まる状況では、慎重に観察を行った上で、子どもに一時的にマスクを着用させることは感染予防の観点から有益と考えます。

2)適切なマスク着用について

 感染予防のためには、マスクやその他の防護具の使用方法を正しく理解する必要があります。特に以下の点に気を付けることが大切です。

  • 会話をするときはマスクをする。
  • 鼻をマスクから出さないようにする。
  • マスクを顎にずらしたままにしない。
  • マスクの前面を触ることは避ける。もし触れたときは手指衛生を行う。
  • 処置や介護を行う等感染のリスクが高まる状況では、フェイスシールドやゴーグルを併用し、眼の粘膜を介した感染を防ぐ。
  • フェイスシールド、マウスシールドはマスクを使用した上で装着する。

 子どもにかかわる業務の現場では、マスクを着用していない子どもに対応するとき、フェイスシールドやゴーグルを装着することが難しい場合もあります。また、マスクなどの着用で、表情が見えにくくなることによる弊害も懸念されます。子どもを支える保育・教育と感染対策の両立は大変困難ですが、それぞれの現場で工夫しながら子どもの感染予防に努めてください。
 感染の予防のためにすべきことはマスクの着用や感染防御具の装着だけではありません。密閉、密集、密接(3密)を避け、人との距離を保つこと(ソーシャル・ディスタンシング)など生活の環境に対する配慮も大切です。社会全体で感染予防に対する高い意識を持ち続ける必要があります。

参考:

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