日本小児科学会災害対策委員会
日本小児医療保健協議会栄養委員会
日本小児科学会災害対策委員会では、大規模災害時における乳児栄養の確保を目的に、液体ミルクの国家備蓄に関する要望書を内閣府に提出するなど、学術団体として関係部への働きかけを行って参りました。
本年3月、液体ミルクが販売、流通が開始されました。国内で製造、販売される液体ミルクは、組成は乳児用粉ミルクと同等、保存期間中の成分の変化も許容範囲内です。調乳環境が整っていない状況においても、常温で保存でき、乳児にそのまま飲ませることができるため、今後各地で災害に備えて備蓄されることが予想されます。
液体ミルクの使用にあたっては、いくつか注意点*があります。
そして、何よりも大切なことは、あくまでも液体ミルク・乳児用粉ミルクは、母乳代替食品であり、平時も災害時も、乳児に推奨されるのは“母乳”であることです。特に、避難所等においては、感染予防も考慮し、母乳育児をしていた方が母乳育児を継続できるような配慮と対応が必要です。
液体ミルクは、便利な面もありますが、平時も含めて、母乳育児を妨げることのないよう、必要なときに必要な分だけ活用することを心がけましょう。
*参考 赤ちゃん防災プロジェクト 災害時における乳幼児の栄養支援の手引き(日本栄養士会災害対策チーム)