小児の新型コロナウイルス感染症は軽症のことが多い1)とされていますが、オミクロン株の流行で小児の感染者数が増加しており、特に10歳未満が増加していることが報告されています2)。このような状況から、学校や幼稚園・保育所でのクラスターなどが報告されるようになりました。国内外の知見において、小児でも2歳未満と基礎疾患のある小児患者には重症化リスクがあることが報告されています3)。
ここに記載している「基礎疾患等」とは具体的に以下のものが考えられます。接種にあたっては、本人の健康状況をよく把握している主治医に事前に相談し、メリットとデメリットを理解したうえで判断することが望ましいと考えます。
参考資料
1.Shoji K, et al. Comparison of the clinical characteristics and outcomes of COVID-19 in children before and after the emergence of Delta variant of concern in Japan. J Infect Chemother. 2022 Jan 20; S1341-321X(22)00022-8.
3.Kainth MK, et al. Early experience of COVID-19 in s US children’s hospital. Pediatrics 2020; 146: e2020003186.