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ヒブワクチン(アクトヒブ®)の供給停止を受けての診療現場における対応について

2020年2月25日
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会

 サノフィ株式会社が製造販売する乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(アクトヒブ®)については、2019年12月に添付溶剤が充填されたシリンジ容器の針に錆が発生した事例の報告があり、2020年1月末から供給が一時的に停止されています。これに対しては厚生労働省から接種対象者の優先順位の考え方や使用前の製剤の目視確認について通知が発出されているところです。
 しかし、供給停止が長期にわたる場合、適切な時期に必要な回数の接種を受けられない事例の増加が予想されます。現時点では、診療においては上記に加えて以下にもご留意いただくよう注意喚起いたします。

  • インフルエンザ菌b型は髄膜炎をはじめ急性喉頭蓋炎など重篤な感染症の原因菌で、乳幼児期、とりわけ0歳、1歳に好発します。ヒブワクチン導入後、侵襲性感染症はほぼ認められなくなりましたが、発熱のある乳児を診療する際はワクチン接種歴を確認し、未接種児ではそのリスクが上がることを念頭に診療にあたってください。
  • 供給が再開された際には下記のスケジュールを参考に速やかに接種を行なって下さい。

   Hibワクチンの最短接種間隔



*厚生労働省から、「乾燥ヘモフィルス b 型ワクチン(破傷風トキソイド結合体)(販売名:アクト ヒブ)の供給遅延の解消について」の通知が出ております。ご確認ください。
 乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(破傷風トキソイド結合体)(販売名:アクトヒブ)の供給遅延の解消について(厚生労働省) 

 

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