2019年4月21日に各団体・委員会の担当者に参加いただき、第2回コンソーシアム小児科関連合同会議を開催しました。
1.コンソーシアムの行動目標などを確認
・東京都を中心とする行政機関、消防、警察などに学術団体として専門的知識・科学的根拠に基づき提言をすること
・参画している各学会がそれぞれの立場で消防・行政等が気をつけるべきことを提案し、これをホームページで公開していくこと
・長期的な展望として、将来的にはテロ対策、大地震などに対応するマニュアルにつながる基となるよう集約化していく予定
2.各団体・委員会の進捗状況・報告
・日本小児救急医学会:熱傷、通常の救急医療の項目内容の提示。成人を含めた連携が必要と考える。
・東京小児科医会:東京都消防庁と連携の上、情報提供報告書のフォーマットの提示
・日本小児循環器学会:小児の救急医療の心疾患に関する診療において留意すべき点、診断、診療体制に関する点をまとめた。
・災害対策委員会:共通項目における指導体制、情報伝達、評価、緊急度・優先度判定、処置・治療の提示。あわせて参考に委員会で検討中の医療救護班向け小児用医薬品リスト(案)、小児用機材セット(案)の情報提供。
・日本小児感染症学会:日本感染症学会のワーキンググループで、留意すべき感染症73の疾患を整理し、執筆中。日本小児科学会の予防接種・感染症対策委員会との連携の上、提出予定。
・小児慢性疾病委員会:基礎疾患名がはっきりしている場合、対応できる施設が限られていると思われるが、施設のリスト化、起こりうる合併症への対応の準備等が必要と考える。
・集中治療学会:学会として施設の病床数などは調べているが、実際に受け入れる算段などは関与していないので、小児に関しては災害対策委員会との情報伝達をお願いしたい。
3.今後の予定など
・各団体・委員会からご提出いただいた資料を公開不可のものを除き日本小児科学会のホームページに掲載させていただく。カウンターパートとなる成人領域主体の学会(例:感染症学会と小児感染症学会)との調整でマニュアル等に小児領域の提言を反映することにより、小児領域のみの独自のマニュアルを作成する必要はない。
・行政、消防、警察に対して、各専門領域の立場からオリパラ開催に向け準備しておくことなど提言する形でおまとめいただきたい。