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第1回コンソーシアム小児科関連合同会議

 2018年3月24日に各団体担当者に参加いただき、第1回コンソーシアム小児科関連合同会議を開催しました。コンソーシアムに関する概要説明の後、当面の目標としてコンソーシアム合同会議の作成する「マニュアル作成項目」を踏まえ、小児医療を専門とする立場から各項目・課題について意見を提出いただくこととしました。第1回コンソーシアム小児科関連合同会議の議事要旨は下記のとおりです。

1.経緯説明・行動目標など
 ・オリンピックは選手村開村36日間/9都道府県・4政令指定都市、パラリンピックは同26日間/4都県・1政令指定都市で開催される。・観客(チケット保有者)はオリンピックのべ780万人、パラリンピック230万人を想定し、 国外チケット購入者数60万人と想定されている
 ・コンソーシアム合同会議は日本救急医学会の提唱で10数学会以上が協働し、学術団体としてオリパラ開催時の救急医療の体制を検討すること、行政・消防・警察などに提言することを目的としている
 ・コンソーシアム合同会議はHPを利用して提言文書や情報を発信し、必要に応じて各学会のHPへリンクを貼る
 ・小児科関連合同会議の一連の活動は、小児科学会HPで順次公表する
 ・小児科関連合同会議はコンソーシアム合同会議の提言について小児医療を専門とする立場から助言・提言をすることにあり、成人医療全般や競技会場での小児救急医療の実施、医師派遣、小児救急医療対応機関の指名などについては行わない
 ・当面の目標としてはコンソーシアム合同会議の作成する「マニュアル作成項目」の担当箇所に記入すること
 ・最終的にはコンソーシアムとして「2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける救急・災害医療ガイドライン」を完成させ、将来的に大規模災害(大震災など)に資することを目的とする
 ・現時点で特に小児関連で想定されている課題は、麻疹などの感染症流行、熱中症、訪日外国人への対応、外国から持ち込まれた医薬品への対応、医療費不払いへの懸念などである

2.質疑応答
 Q:想定される小児救急患者数や妊産婦数についてデータはあるか?
 A:想定観客数は国内のべ600万人、国外180万人で1人3枚程度入場券を購入すると想定されているので実数はその1/3。
 ・小児のデータや想定総救急患者数、観光客集中シミュレーションなどのデータはない。
 ・ロンドン大会で選手・大会関係者以外の観客はオリンピック期間中に1日平均4.6人、パラリンピック期間中に2.3人がオリパラ委員会指定救急医療機関へ搬送された。
 ・訪日客数はヨーロッパ大陸から22.5万人、アメリカ大陸15.5万人、アジア12.5万人程度が想定されている。

3.今後の予定
 4月22日までにマニュアル表について担当箇所を記載し小児科学会事務局あて送る。各団体の担当項目は以下の通り(項目名はマニュアル表の指定項目)
   ・全般まとめ・・・小児救急委員会
   ・共通項目・・・災害対策委員会、小児救急委員会
   ・熱中症・・・小児医療委員会、東京小児科医会
   ・熱傷・外傷等・・・日本小児救急医学会
   ・感染/パンデミック・・・日本小児感染症学会、予防接種・感染症対策委員会
   ・軽症例・・・日本小児栄養消化器肝臓学会
   ・通常の救急・・・小児救急医学会
   ・周産期・・・新生児委員会、日本新生児成育医学会
   ・救急医療(透析など)・・・日本小児腎臓病学会

注:自然災害について会議席上では言及しなかったが、災害対策委員会に後日依頼した。

作成項目

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