乳幼児のマスク着用の考え方
2020年6月11日
2021年4月14日更新
2026年6月3日改訂
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
要旨
乳幼児のマスク着用には危険があります。特に2歳未満の乳幼児では着用は奨められていません1,2)。
インフルエンザをはじめとする急性呼吸器感染症の予防には、「手洗い」、「マスクの着用を含む咳(せき)エチケット」などが有効です。しかし、乳幼児のマスク着用には危険があります。
乳幼児は、自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難です。また、正しくマスクを着用することが難しいため、感染の広がりを予防する効果はあまり期待できません。むしろ、次のようなマスクによる危険性が考えられます。
・呼吸が苦しくなり、窒息の危険がある。
・嘔吐した場合にも、窒息する可能性がある。
・熱がこもり、熱中症のリスクが高まる。
・顔色、呼吸の状態など体調異変の発見が遅れる。
特に、2歳未満の子どもではこのような危険性が高まると考えられるのでマスク着用は奨められていません。子どもがマスクを着用する場合は、いかなる年齢であっても、保護者や周りの大人が注意することが必要です。
参考文献:
1) 令和7年度今冬の急性呼吸器感染症(ARI)総合対策.厚生労働省.
https://www.mhlw.go.jp/stf/index2025.html?utm (参照2026-5-29)
2) 重篤な呼吸器疾患のリスクが高い人々. アメリカ疾病管理予防センター.
https://www.cdc.gov/respiratory-viruses/risk-factors/index.html#cdc_risk_factors_other_factor-young-children (参照2026-5-29)

