沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン(ヒブトロバック®)の適用拡大に関する要望書
令和8年7月26日
厚生労働大臣
上野 賢一郎 殿
公益社団法人日本小児科学会
会長 滝田 順子
沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン
(ヒブトロバック®)の適用拡大に関する要望書
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(以下、Hib)は小児のほか、免疫低下状態にある方にとって重篤な感染症をきたす重要な病原体で、予防のためにはHib含有ワクチンが極めて有効です。Hib含有ワクチンとしては、2024年4月から沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン:5種混合ワクチン(販売名:ゴービック水性懸濁注シリンジ、クイントバック水性懸濁注射用)(以下、ゴービック®あるいはクイントバック®)が導入され、それに伴い単味ワクチンである乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(担体たん白質結合型)(販売名:アクトヒブ)(以下、アクトヒブ®)の製造が終了となり、2026年10月16日に使用期限を迎えるロットをもって国内でのアクトヒブ®の販売が終了される予定です。
ゴービック®、クイントバック®は小児(15歳未満)を対象とした接種においてのみ使用可能で、これまでアクトヒブ®接種により守られてきたHib感染の重症化リスクの高い患者(補体阻害薬〔ペグセタコプラン、イプタコパン塩酸塩水和物〕投与、解剖学的無脾症〔摘脾後〕または機能性無脾症〔鎌状赤血球症を含む〕、免疫不全症、造血幹細胞移植後、悪性腫瘍、HIV感染症患者等)を守る手段がありません。これに対し、ペグセタコプラン、または、イプタコパン塩酸塩水和物投与患者のみを対象として、アクトヒブ®代替品として沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン(販売名:ヒブトロバック水性懸濁注射用)(以下、ヒブトロバック®)が2026年7月に販売される予定です。
すでに本年2月16日付で、日本小児感染症学会から日本医師会疑義解釈委員会宛てに、「供給停止予定品目に関する確認依頼についての意見書」が送付されていますが、ヒブトロバック®の適用を上記2剤(ペグセタコプラン、または、イプタコパン塩酸塩水和物)の投与患者のみならず、無脾症や免疫不全症、造血幹細胞移植後、悪性腫瘍、HIV感染症患者等の重症化リスクの高い患者にも拡大していただくことを要望いたします。
以上

