近年の小児期医療の進歩により多くの命が救われてきましたが、原疾患自体や合併症が持続しながら思春期・成人期を迎える患者も多くなってきています。こうした患者に対して、小児期医療も成人期医療も、現状では必ずしも適切な医療を提供できていません。これらの患者が病態・合併症の年齢変化や身体的・人格的成熟に即して適切な医療を受けられるように、日本小児科学会の基本的な考え方を提示したく提言(案)を作成いたしました。
これに対するパブリックコメントを、平成25年4月9日より5月13日まで募集し、17件のご意見をいただきました。それらの意見に対して一覧表に示したように対応し、提言案の修正を行いました。いただいたパブリックコメントにより、提言案がより適切なものに修正されたと考えますので、深く感謝申し上げます。
今後、この提言案は、成人診療を担当する学会等にも意見を求め、当学会としての提言を完成する予定です。
記
日本小児科学会 会長 五十嵐 隆
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