事例 | 年齢:2歳 6か月 性別:男 体重:14kg 身長:85cm | |
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傷害の種類 | 指圧挫傷 | |
原因対象物 | ファミリーレストランのお子様ランチ付属のおもちゃ(プラスチックの吹き矢のおもちゃ)外径約35mm 内径約14mm 非売品 | |
臨床診断名 | 指ターニケット症候群 | |
直接医療費 | 外来費16,120 円 | |
発生状況 | 発生場所 | 自宅のリビング |
周囲の人・状況 | 父・母はダイニングテーブルで談笑中.リビング内で姉(5歳)と本児がおもちゃを使用し遊んでいた. | |
発生年月日・時刻 | 2016年5月21日,午後4時30 分 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
同年4月,ファミリーレストランにて,お子様ランチ付属のおもちゃ(吹き矢のようにプラスチック製の筒を飛ばすタイプ:図4参照)をもらっていたが使用していなかった.発生当日午後4 時頃,自宅内でおもちゃを初めて開封し,リビングで5歳の姉と本児の2人が おもちゃを使用して遊んでいた.両親はリビング内のダイニングテーブルで談笑していた.午後4時半頃,本児が「とれない,とれない」と訴え始めた.両親が見ると,おもちゃの筒の部 分に右示指が挟まっていた(図1).父がおもちゃを指から引き抜こうと試みたが,石鹸や洗剤を用いても抜けなかった.右示指皮膚剝離と出血を認めたため,同日医療機関を受診した. | |
治療経過と予後 | 近位指節間(PIP)関節にはまっていたおもちゃの除去を試みた.鎮静薬や局所麻酔薬は使用せず,ペンチを使用しおもちゃの筒の部分を割って除去した.除去後,右示指末梢の軽度腫脹と擦過傷を認めた(図2)が,水道水で洗浄し創傷被覆剤を貼付し外来通院とした.3日後に再診していただき,経過良好なため終診とした.なお示指PIP 関節の直径は17mm程度,おもちゃの内径は約14mmであった(図3). | |
Full Text | No.068 玩具による指ターニケット症候群(事例1, 2, 3) | |
類似報告 | No.68 類似事例1
No.68 類似事例2 No.68 類似事例3 |
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