事例 | 年齢:8 歳 11 か月 性別:男 | |
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傷害の種類 | 絞扼 | |
原因対象物 | 男児用水着 | |
臨床診断名 | 陰茎包皮の絞扼(写真4) | |
直接医療費 | 4,170 円 | |
発生状況 | 発生場所 | 海水浴場 |
周囲の人・状況 | 大人5 人,子ども12 人で2 泊3 日の旅行に出かけていた | |
発生年月日・時刻 | 2015 年8 月13 日 午後4 時頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
8 月12 日は12 時頃から17 時頃まで海で遊んでいた.このとき原因となった水着を着用し ており,使用後包皮の先端が赤くなっていたが,普段から発赤を認めやすいことから,保護者が持っていたアズノール軟膏を塗布し,経過をみた.8 月13 日は午前9 時頃から水着を着用し,11 時頃から16 時頃まで海で遊んでいた.12 時頃より陰部の痛みを自覚してい たが,確認することなく遊んでいた.16 時頃になり,服に着替えようとして初めて包皮の先が水着のメッシュにはまって赤く腫れ上がり,抜けなくなっていることを認識した.引っ 張っても抜けないため,はさみで水着を切断した.糸の一部が残り,包皮の発赤腫脹は残っていたが,友達の手前児が病院受診を恥ずかしがり,また排尿は問題なくできたことから そのままで過ごし,翌14 日に帰宅してすぐ当院を受診した. | |
治療経過と予後 | 水着のメッシュによる包皮の絞扼であると判断した(写真4).疼痛緩和のために陰茎背ブロックを行い,包皮先端を縛っていたメッシュ状の繊維を除去した(写真5,6).除去後 より腫れは徐々に引きはじめた.その後局所は2 日後には普段の状態に戻った. | |
Full Text | No.058 男児用水着のメッシュ生地による陰茎包皮の絞扼(事例3) |
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