事例 | 年齢:8歳 4か月 性別:男 体重:23kg | |
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傷害の種類 | 異物誤飲 | |
原因対象物 | ジェット風船の吹き口のプラスチック | |
臨床診断名 | 食道異物 | |
直接医療費 | 50670円 | |
発生状況 | 発生場所 | 屋外のイベント会場 |
周囲の人・状況 | そばに、父、母、兄がいた.兄も一緒にジェット風船を膨らませて遊んでいた. | |
発生年月日・時刻 | 2012年4月8日 午後0時15分頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
イベント会場にてジェット風船(写真1)が配られ、膨らませて遊んでいた.口にくわえて膨らましている時に、吹き口の部品が外れ、吸い込んだ拍子に誤飲してしまった.胸部不快感あり、救急搬送された. | |
治療経過と予後 | 来院時も、胸部不快感を訴え、不穏状態であった.SpO2は100%で安定していたが、軽度の吸気時喘鳴があり、気管あるいは食道異物が疑われた.異物がプラスチックであるため、単純X線写真には写らず、胸部単純CT写真(写真2)にて、胸部の食道上部に異物(写真2の矢印)を確認した.当初、不穏が強かったため、全身麻酔下での上部消化管内視鏡による摘出を計画したが、家人や医療者からの説明により落ち着いたので、非鎮静下でバルーンカテーテルによる摘出術を試み成功した.食道の違和感はあったが外来での経過観察とし、翌日も元気であったため、フォローを終了とした. | |
Full Text | No.033 ジェット風船のパーツの誤飲による食道異物 |
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