事例 | 年齢:4歳 5か月 性別:男 体重:15.5kg | |
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傷害の種類 | 刺傷 | |
原因対象物 | しつけ箸 | |
臨床診断名 | 下顎部刺傷 | |
直接医療費 | ||
発生状況 | 発生場所 | 自宅 |
周囲の人・状況 | 父、母とともに夕食を食べ終え、本児は食卓を離れてパソコン用の回転する椅子に座り、椅子をぐるぐる回して遊んでいた.椅子には肘かけはついていない.この椅子は購入したばかりであった. | |
発生年月日・時刻 | 2011年6月18日(土) 午後8時頃 | |
発生時の詳しい 様子と経緯 |
児は「しつけ箸」(写真1)を持ったまま椅子に座っていたが、母親は気づかなかった.椅子をぐるぐる回しているうちにバランスを崩し、本人の右側に転落、右手を床につくかたちで床に落ちた.頭も顔も打っていないようであった.右手にしつけ箸を持ち、3本の指が箸のリングにしっかりとはまっていた(写真2).受傷直後、下顎中央にしつけ箸の先が刺さり、抜けた.かなりの出血が認められた.タオルを当てて止血し、患部をみるとぱっくり穴が開いていた.刺傷部位には穴が2つ認められたので、2本刺さったと思われた(写真3). | |
治療経過と予後 | 土曜日の夜のため、救急医療を行っている医療機関を捜して受診した.傷の深さはそれほど深くないため、テーピングを行ったが固定がうまくいかず、2針縫合した.毎日受診し、合計11日間、消毒のために通院した.顎部や口腔内に機能障害は認められなかった. | |
Full Text | No.024 しつけ箸による下顎部外傷 |
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