今年より、9月10日から17日が自殺予防週間と位置付けられ、日本全国で自殺予防の啓発活動が行われることになりました。
子どもも自殺とは無縁ではありません。平成18年度の人口動態統計では、以下のように、10歳以上では死因の3位までに自殺が入っています。また、厚生労働省の報告では、年間50人以上の子どもが親の自殺に巻き込まれて心中で亡くなっています。
子どもを自殺から守るのは社会の役目です。一緒に取り組んでいきましょう。
男性
10〜14歳
1位 悪性新生物
2位 不慮の事故
3位 自殺
15〜19歳
1位 不慮の事故
2位 自殺
3位 悪性新生物
女性
10〜14歳
1位 悪性新生物
2位 不慮の事故
3位 自殺
15〜19歳
1位 自殺
2位 不慮の事故
3位 悪性新生物
小児科医へ
死にたいと思っている子どもは決して少なくありません。子どもは死に対する質問を受け入れるものです。子どもがうつ状態と考えた時など、自殺の危険があるときには、以下のような質問をしてみましょう。
(1)生まれてこなければよかったと思ったことある? 今はそう思う?
(2)実際に自分で死にたいと思ったことはある? 今はそう思う?
(3)どうやって死ぬかその方法を考えたことはある? 今も考えている?
(4)その方法を実際に準備したことはある? 今も準備している?
(5)実際に試みたことはある? 今でもそうしてしまいそうな気がする?
(4)〜(5)は非常に危険な状態です。専門家の先生に相談して入院を考えたり、親御さんに目を離さないでいてもらわなければなりません。(3)も決して見過ごせない問題です。できるだけ頻回にフォローしましょう。
家族の皆様へ
子どもの表情が暗い、イライラしている、籠って落ち込んでいる、いじめられている危険性があるが隠している、等の場合、子どもが死を考えていることがあることを覚えておきましょう。常にお子さんの存在を認め、どんなことがあってもお子さんを守りたいことをメッセージとして伝えるのはもちろん、真剣に子どもと向き合ってみることが必要です。自殺予防週間をきっかけに、死にたいと思った時には親に相談するように告げておきましょう。
マスメディアの皆様へ
自殺報道が新たな自殺の引き金になることはよく知られています。特に子どもはその影響を強く受けます。WHOが推奨するメディアの自殺報道の在り方の翻訳を載せてあります。是非参考にしていただき、連続自殺のきっかけにならないようなご注意をお願いいたします。